ぶどうの里

持続可能な発展を目指す信州松本のぶどう

信州松本の北東に位置する入山辺(いりやまべ)・里山辺(さとやまべ)地区は、長野県で最も古いからブドウ栽培が行われている場所で、その歴史は江戸時代の元禄・宝永期(1688~1710年)にさかのぼります。

ブドウの栽培技術がこの地に根付き、信州松本の農業文化に大きな影響を与えました。この地域は日照時間が長く、降雨量が少ないことから、ブドウ栽培に適した環境が整っており、現在でも地元農家が様々な品種を育てています。

ぶどう畑の風景

地域の人々は長年守り続けてきたブドウの伝統を育み、ブドウは地域の知恵を象徴する役割を果たしています。

こうした長く引き継がれ、観光や地域資源としてのブドウ栽培は、生食のみならずワインなどの様々に形を変え、様々な商品として価値が高められています。特にシャインマスカットのような品種は、地域経済の一部として重要な存在となっており、地元産業や観光を支える柱となっております。

こうした時代の変化によって、人々の好みも変化し、比較的古い品種であるナイアガラは、他の品種に替えられたり、農家の高齢化により栽培をやめてしまうことも多くなりました。

昔ながらの品種も守り、地元の新たな産業として活用できないかと、長く愛されてきた品種であるナイアガラを使った化粧品の新しい取り組みとして、私たちのプロジェクトが立ち上がりました。

私たちも農家の皆さんと一緒に畑で収穫作業を手伝いながら、自然のめぐみを感じ、皆様の笑顔を思い浮かべながら、お手元に届くことを楽しみにしています。

ぶどう収穫風景

地元の観光事業では、ワイナリーやブドウ畑を巡る日帰り観光ツアーが注目されています。 こうしたツアー観光客は、ブドウの歴史や栽培方法について学びながら、美しい自然環境の中でワインやぶどうを楽しむことができます。観光資源としてのブドウは、信州松本を訪れる人々にとって大きな魅力となっており、地域の発展にも貢献しています。

信州松本とその周辺地域では、気候変動や消費者のニーズの変化に対応し、ブドウ栽培の技術革新や新しい品種の開発が進んでいます。

生物も、植物も多様性が大切にされる今、長く愛されてきた、特にナイアガラのような古い品種を守るための努力は、地域の伝統を次世代に継承する上で非常に重要です。

このように、信州松本のブドウ栽培は、農業に留まらず、観光、環境、地域経済に密接する重要な要素となっております。

私たちのプロジェクトは、信州松本の未来に向けた持続可能な発展の取組として期待されています。

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