信州松本の里山から生まれた唯一無二の和コスメ「LA・PORTE化粧品」開発物語
小学生の頃、私が大好きだったもの、それは、学校から帰って来るとおやつに出される「ナイアガラぶどう」だった。
その当時は種無しぶどうなんてものはなくて、小さな種が入っていたそのナイアガラぶどうは、子供にとっては最高の贅沢だった。
翡翠色に輝く皮をつまみ、プルっとした果実を口に含むその瞬間が幸せだった。もちろん、お行儀なんか気にしない子供の私は、種をぷうーっとお皿に飛ばすことも楽しみのひとつだった。
当時の私が、「ああ信州に生まれてよかった。」と思ったかどうかは記憶にないが、小さな紫色のデラウエアや、この翡翠色のナイアガラは、近所の農家さんが「規格外品だから」とよくおすそ分けしてくれた。子供のころの私は「お母さん、夕ご飯はぶどうでいい」と言った記憶がある。
時代は流れ、いつしか種のないぶどうが出回り、そのうち皮ごと食べることができるぶどうまで現れた。贈り物にはシャインマスカットね!なんて、初老となった私は秋になると、都会に住む親戚に贈っている。
ナイアガラぶどうはいつしかスーパーではあまり見かけなくなり、作る農家も少なくなってしまった。品種改良された高収入品種に切り替える農家がほとんどで、今ではナイアガラを栽培する農家は珍しいと、ナイアガラファンはわざわざ栽培している農家を探して地元の直売所に訪れる。ナイアガラは食用の代わりに、ワイン用、果汁飲料として好まれているとはいえ、時代の変化により他の品種に転換されたり、農家さんの高齢化により栽培されなくなってしまうことが増えている。
昔ながらのナイアガラ品種を守っていくことができないか、信州松本入山辺の景色を作ってきた、このぶどうを守りたい。山辺っ子の想いである。植物の専門家によると、急激な気候変動がこれからも予想されるため、農作物も一品種に頼ることなく、多様性が求められると。
こうした想いを持つ当社の代表が、かねてより安心して使える化粧品を作りたいと模索していたところ、この信州里山辺の象徴でもある「ナイアガラぶどう」、この貴重なぶどうを未来に繋ぐため、ナチュラル化粧品として蘇らせることに挑戦!!そして、誕生したのが“LA.PORTE化粧品”です。